当時、6歳だった少女歌手、Aurita Castello。彼女が楽団を従え録音した楽曲を集めたアルバム。調べたところ、同名のアルバムはありますが内容は違ったのでこれは編集版ということになるのでしょう。所詮、子供クンビアと侮ると痛い目みるよ。まずは楽団のパーフェクトな演奏。クレジットがないので誰が参加していたか全くわからないが、当時のディスコス・フエンテスの凄腕ミュージシャンたちが参加しているのは間違いないでしょう。申し分なく隙間を埋めるエレキ・ギター、ハードでタイトな雷鳴のような打楽器。などなど、ヘヴィーで煌びやかな一流のラテン・グルーヴは、それだけでも十分作品として成り立つ程。そして本作の主役であるAurita ちゃん。子供とは思えない力強い歌声にハーモニー、味。そして初々しさ、可愛らしさも同居するというこの年代でなければ出せない歌を聴かせてくれる。しかし誰でも歌えるかと言えば決してそんなことはないわけ。子供らしさと信じられないくらいの大人びた姿にドプロの演奏。これらが奇跡的に共存した楽曲たちは素晴らしいの一言では片付けられない。その後の彼女がどうなったかは分かりませんが、そんな野暮な詮索やめてこのアルバム、楽しみましょうよ。
Lado B
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