アルゼンチンのフォルクローレ蒐集家であり民族音楽研究家、惜しくも2012年に他界したLeda Valladares。彼女は各地に伝わる伝統音楽、フォルクローレを現地まで訪れ録音、後世に残してきたという。その功績を今一度、見直し讃え、新たな息吹を吹き込んだというのがこのトリビュート・アルバムだ。今から10年以上前にデジタル・クンビアのムーブメントの最前線として、世界にその名を知らしめたZZK の頃から活躍するEl Remolon にKing Coya、Chancha Via Circuito に加え、先日、来日したUji に注目のトラックメイカーBarda と言った新世代のアーティストが参加。古より伝わり、歌い継がれた名もなき歌が今、こう言う形でアップデイトされると言うのは脈々と続く、ラテン音楽史のタイムラインに新たなページを加わると言うこと。壮大な歴史的プロジェクトと言っても過言ではない本作。それに挑戦する各クリエイターの半端ない熱量に是非、触れてみて下さい。新しい何かが産まれる時の、あの感じがここにある。
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