マイアミはフロリダのレーベル、Terrestrial Funk からアルメニアン・ディアスポラによるディスコ、ソウル、ファンクを集めたコンピレーションアルバムが登場。1971−82年にリリースされた楽曲2スポット。誰もが一度は聞いたことがあるであろうバレエ組曲「剣の舞」のあのフレーズを頂いたディスコ・チューンから始まる本作で、まずは軽くぶっ飛ばされるはず。続く曲もアルメニア訛りの効いたオリジナリティ高い楽曲が並ぶ。19世紀末から始まったオスマン・トルコで起きたアルメニア人虐殺、また20世紀にソ連に組み入れられて起きた宗教弾圧などで故郷を追われ、移民として新たな土地に根を張ったアルメニア人音楽家たちの確固たるアイデンティティを感じさせるハイブリッドなディスコ、ソウル、ファンク。そこに彼らが背負う文化、歴史、芸術、音楽の重みをも感じることができるだろう。本作はアルメニアン・ディアスポラだけでなく、組織的な人種差別の直接的な影響を受けてきたすべてのコミュニティのディアスポラへのトリビュート作。濃厚な内容に、共感できるコンセプト。discos PAPKIN のカタログに並べなきゃいけないやつ。
Side A
Side B
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