カーボベルデのサンチャゴ島にあるサン・ドミンゴスという小さな町で活動するギター・カルテット、The Ano Nobo Quartet。キャリア初となるアルバムが入荷。当地の伝統ダンス音楽、コラデイラをギターと歌だけで奏でる彼ら。本作録音にあたりその音楽の持つナチュラルな魅力を最大限、引き出し反映させるためサンチャゴ島の自宅、海辺、カーボベルデの火山丘の3箇所で行われたとか。メンバーの一人が世界各地を放浪したことにより各国の音楽要素を吸収し、彼らの音楽に溶かし込んだらしい。レゲエ、ソン、フラメンコ、タンゴにブルーズなどなど。このミクスチャ感覚が琴線に触れる一つの要素か。打楽器なくともリズムに溢れた音。グルーヴ感。豊かで生々しいコースティックな音楽の美しさは心洗う。聴いていて涙が溢れそうになる。気づけばアルバムラストチューン。幸せな時間はあっという間、という訳だ。
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