ベルリンを拠点とし、アラブ圏のオブスキュアかつ良質なファンクやディスコ、ロックンロールなどを発掘する信頼と安心のHABIBI FUNKのコンピレーション第7弾！！アルジェリア、モロッコ、スーダンにレバノンなどなど、Discogs 上では高値で売買されてるレア盤をふんだんにコンパイルしている今作ですが、これのすごさは断然そんなことじゃなく、口角泡をブチまけて早口でまくし立てる様子がありありと目に浮かんでくるシンプルだけでとにかく痺れるモロッカン・ガレージ・ロックなファドゥルの『Bsslama Hbubt』(A-1)から、さらにそのテンションが2割以上増し増しとなり、まるでJBとゴリーズがブッ飛びながらフル回転で演奏したかのようなアルジェリアン・ライオットガレージなボブ・デスティニーによる『Wang Dang』(A-2)、誰もがコーラスをハモれるクラブ・ヒッツなアッタラザト・アダハビアのA-3までの流れを少し浴びただけで度肝を抜かれる驚くほどの濃密なその内容。
全体的にテンション高めなアラビック・ガレージとサイケが満載なのかなと思いきや、マレク・モハメド『Rouhi Ya Hafida』(B-3)のような哀愁を含んだアラビアン・ブギや、ハイチのコンパやカデンス、グアドループやマルチニークのビギンにも通じるカボベルデのコラデラをフィーチャーしたフレー・コジャの『La Coladera』(B-4)、みんな大好きなアフメド・マレクによるトルコや東南アジア圏を思わせるダンス・ナンバーの『Tape 19.11』(C-2)、アルジェリアン・ボッサ・グルーヴなその名も『Bossa』(C-4)、キラキラしすぎない絶妙なエレピとベースラインと展開がクセになるレバニーズ・ディスコ・ブギなサミール＆アバウドによる『Games』(D-1)などなど、タイトル通りの折衷的な内容は、ステレオタイプな"アラブ圏"というイメージをボコボコに壊してくれるだろうし、いつの時代に聴いても全曲良い曲でしかないです。SHOCHANG (HIGHLIFE HEAVEN)
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