新機軸のアフロビート！これはとにかく気持ちいいやつですね。イタリアはナポリを拠点とするエキゾグルーヴ・コレクティヴ、Nu Genea（ニュー・ギニア）のリズム隊が結成したというPsyche（プシュケと読むそうです）の1stアルバム。序盤の1曲目ではポストロック調のイントロで始まって、空間系を巧みに使って浮遊感を押し出すのかと思えば一転。タイトなドラムとベースがテンポ良くリズムを刻むエキゾチック・フュージョンを展開。かと思えば続く『Cumbia Mahàre』(A-2)では性急なクンビアのリズムとゴリゴリのベース、隙間を縦横無尽に駆け巡る変態シンセサイザーが哀愁を演出し、地中海仕様のフレンテ・クンビエーロとでも形容してしまいそうになる。さらに『Amma』（A-3）ではエキゾ感抜群のチーチャを展開。もうここまでの流れで気持ちよさに昏倒しそうになりますね。ところがタイトル・トラックの『Psyché』(B-1)ではアフロ・コロンビア風味もあるキメの効いたアフロビートを、『Manea』(B-2)ではよりナイジェリア寄りのドラムを鳴らす泣きのアフロビートを披露。どちらもDJユース可能なほどに秀逸。『Hekate』(B-3)は有閑型のサイケデリック・ポップスとでも名付けようか。ラスト、トリッピーにバグった夕暮れを思わせるバラード『Kelebek』(B-4)まで、メロディ抜群、テクニックは超人クラスですが、BGMとしてもうるさくなくしっかりと機能する素晴らしい一枚です。SHOCHANG (HIGHLIFE HEAVEN)
Side A
Side B
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