やはり彼は東欧の音楽シーン、いや、今では各国に存在するバルカン音楽シーンに影響を与え続ける、カリスマな存在と言うことに違いはないだろう。旧ユーゴを代表する偉大な作曲家、ゴラン・ブレゴヴィッチの2012年作。本作にはジプシー・パンクで世界を席巻するゴゴール・ボルデロのユージン・ハッツにスペインのジプシー・キングスらが参加。アメリカに欧州、世界に散らばるジプシー音楽家を束ねゴラン・ブレゴヴィッチが抜群のセンスで放った21世紀のロマ音楽。胸打つメロディに祝祭感、そして超強力な破壊力はトラウマ必至。まさに彼の音楽人生の美学が詰まった一枚といえよう。
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