通な音楽好きを熱狂させ続けているウガンダのレーベル、Nyege Nyege Tapes。超高速ダンス・ミュージック、Singeli などアフリカ音楽の新しいドアを開けてくれるこのレーベルから、北部ウガンダのElectro Acholi を集めたコンピレーション・アルバムが登場。このジャンルの第一人者と言われる、Otim Alpha のアルバムを以前に紹介。更にもう一歩踏み込んだと言える本作。時代は全盛期と言われる2003年から2008年の音源を収録。もともと北部ウガンダで求婚歌／求愛歌として庶民の生活に根付いていたAcholi だが、内線の激化により手の届かない存在になってしまったとか。その状況を見かねた若いクリエイターたちが、生バンドの変わりにPCを用い電子化したのが始まり。楽しみを奪われないため進化させた逞しさ。その根底には愛。うん、グッとくるね。伝統に従いながらもテンポは加速、と言うのがアフリカだなぁ。結婚式で披露されることが多く、やはりそこは宴を盛り上げるため？！な、アゲアゲ具合。ループするチープながらも独特な高速ビートに多彩な上モノ、謎の電子音に持って行かれることでしょう。Singeli と比べてもメロディはキャッチーで、マエノメリな攻撃感は薄く、全体にハッピーな空気で溢れている。東アフリカ発のムーブメント、やはり面白い。目が離せない。
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