スペインはマドリッドにて1986年に結成されたスカ／レゲエ・バンド、Malarians が1996年にリリースしたアルバムが入荷。通算3枚のアルバムをリリース。本作は2枚目のアルバムになる。メンバーには先日入荷した7インチが大好評だった、フェルミン・ムグルサのバンドでコーラスを務めていた事でも知られる天才ヴォーカリスト、Begona Bang-Matu が参加している。2 Tone 以降の前のめりでアップテンポ、元気の良いスカ・ミュージックが中心のラインナップは間違いなくアガる。ホットトピックスはゴッドファーザー・オブ・スカ＝ローレル・エイトキンの参加でしょう。ラテンのフレーズを差し込むなど、マドリッドのバンドならでは。アース・ウィンド・アンド・ファイヤーの『セプテンバー』をハッピー系なスカでカヴァーするセンスも良いな。このバンドがライブバンドだという事がよく分かる。欧州を中心に勢力的に活動、結構な人気だったというが2000年に惜しくも解散。その後、このバンドの灰の中からは、The Peeping Toms、Los Calaveras、Begoña Bang Matu y la Orquesta Kingston というバンドが誕生したという事も知っておくべき事。マドリッド、スペイン、いや欧州スカ・ミュージック史に残る名作と言っても過言ではないグッドアルバム。
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