素晴らしい。まさにその一言に尽きます。コンゴ音楽史上最高の歌手でバンドリーダーとして数多くの名曲、名演を世に残したGrand Kalle ことJoseph Kabasele の1960年から1963年に録音された音源を収録した2枚組のレコード。数ある彼のコレクションでも紹介されなかった音源ばかりを網羅しているとかで、自身が設立したコンゴ人によるコンゴ初の音楽レーベル、Surboum African Jazz に残された楽曲からセレクト。ギタリストはDocteur Nico！サックスは若かりし頃のManu DIbango！！と、盤石の布陣の音楽的卓越性、そしてその先進的でのちに普遍的となったスタイル。彼らの創造した音楽の素晴らしさを見事に証明する内容。高貴で上品。モダン。一音一音の凄さ、説得力は鳥肌もの。スウィングするリズムにじわじわとアガる。これはずぅーっと聴いていられますね。そして付属のレコードジャケットサイズのライナーノーツがまた凄い！32ページに及ぶ大ヴォリュームでこのレーベルの全貌からバンドが1960年の冬から春にかけてベルギー、フランス、オランダで行った壮大なアフリカン・ジャズ・ツアー「テーブル・ロンド」についての未発表の情報と写真を掲載。コンゴ・ルンバの世界で見過ごされてきた、壮大な功績を発掘し、ハイライトを当てるというミッションを続けるレーベル、Planet Illunga の凄すぎる仕事。愛だね、愛。最大級のリスぺクトを。擦り切れるまで聴き倒して、ボロボロになるまで隅から隅までライナーを読んで、最後には墓場まで共にしたい、そんな作品です。
Lado A
Side B
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