プエルト・リコ出身、バンドエイーダートしてだけでなく作曲家、ピアニストとしても活躍したGilberto Cruz が率いたバンド、Gilberto Sextet が1971年にリリースしたアルバムがオリジナル販売元の名門レーベル、Ansonia Records から再発。60年代の初頭からNY を拠点に活動した彼。Pachanga の流行の終焉を迎える頃に結成されたバンドで録音された本作。兎に角、他とは少し変わっていて何だか無性に気になってしまう。そんな存在のアルバム。だってまずボレロから幕をあけるという発想。リスナーの心を鷲掴むためにも、パンチの効いた一発をかましたいところだと思うが、静かに幕をあける。その異質なムードに、あれっと逆の意味で鷲噛まれたのは言うまでもない。そしてブガルーに続くがこれもまた異質なもので、まずブルージーなハーモニカにラテンジャズを彷彿させるサイケデリックなヴィブラホンの導入。こんなブガルー聴いたことない!と、静かに燃えた。この2曲でもう心は完全に持って行かれたわけだが、とどめはB2 のボレロ。色気と味わいとヴィブラホンの美しい響きの新鮮さに完全にノックアウト。ソウル、ブルースといったアメリカンミュージックとラテン音楽をチャレンジとフロンティアなスピリットで大胆に融合。鮮度は未だ当時のまま、超絶フレッシュという驚きの一枚。
Lado A
Lado B
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