LP！1949年の創立以来NY を拠点にラテン音楽の普及に努め、今や名門と呼ばれるに相応しい存在のAnsoni Records。その膨大なカタログの中からラテンの一つの象徴といえるジャンル「サルサ」をテーマにまとめた2枚組のCD が入荷。CD1 はレーベル創立直後の1950年から60年代、所謂、サルサの礎となった時代の曲を集めたRoots Of Salsa 編。ソン、ワワンコ、ソン・モントゥーノといったアフロキューバンの影響色濃い楽曲が目立つ中、この時代のプエルトリカン代表、Mon Rivera の名があるのに好感。Arsenio Rodriguez は勿論外せないけどサルサならこの人もね。良い匂わせ。そしてその後、隆盛を極めた70年代以降の曲をCD 2では紹介。このレーべルを、いやNY のラテンを象徴する伝説的シンガーのFrankie Figueroa の曲で幕をあける。もうこれだけでノックアウト。（本作は彼への敬意を表した作品でもあるとか）サルサが爆発的な盛り上がっていく時代の一番勢いのある名演は、素晴らしいアイデアと想像を絶する熱量に溢れ聴くだけで手に汗握る。そんなサルサの誕生から繁栄まで楽しめる補作は、それだけでなくこの時代にこのレーベルが残した偉大な功績も改めて確認できるというのも素晴らしい。NY のキューバ、プエルト・リコ移民とアメリカという国の偉大な功績に乾杯。Arsenia Records のミュージアムクラスの素晴らしい仕事。聞き応えは十分以上。永久保存盤。
LP 1:Roots Of Salsa (1950s-1960s)
Side A
SIde B
LP 2:The Salsa Boom (1970s-80s)
Side C
Side D
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