当時、このシーンの礎を築いたバンドのDusminguet やColor Humano の活動が失速する中、シーンに現れた彼らは転換期の象徴とも言えるだろう。2004年にリリースされバルセロナ混血音楽の新時代到来を告げた大傑作、ラ・キンキー・ビートの「メイド・イン・バルナ」が発売から20年の時を経てアナログ化。ヴォーカルはマタハ、ドラムはChalart58、ギターはマジッド、後にRude Hi Fi も参加。既に日本国内盤CD もリリースされ知名度に人気も一つ抜きん出ていたムチャチート。マヌチャオラジオベンバのガンビートにDavid B といったシーンのキイマンが多数参加。そのラインナップに大興奮したのをはっきりと覚えている。ジャングル、レゲエ、ダブ、2トーン、ラテン、欧州の民謡などの音楽要素にエレクトリックサウンドを交えた混血パンクはまさにストリートの音。存在を凄く身近に感じ、自分たちにもやれば出来るんじゃないか。そんな勇気も与えてくれた。その感覚は今も変わらず。バッチリ通用するかっこよさと斬新さも。どうだ！ラ・キンキー・ビート、やばいだろ！！やばすぎるだろ！！エモくなるにはまだまだ早すぎる。熟成どころか今なおフレッシュ。記憶に留めておくなんて勿体なくて出来やしない。これをこのタイミングでみなさんと共有したい。
Lado A
Cara B
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