エチオピアのキイボード/アコーディオン奏者、Hailu Mergia。革新的で数多くのエチオピア音楽史上初を成し遂げたバンド、Walias Band のメンバーとして活躍した彼が1985年にカセットテープでリリースした作品がCD化。バンドでアメリカ・ツアーを行ったあと、メンバーのうち何人かはアメリカに残るなど、惜しくも解散。その後、彼もアメリカに渡り活動。本作は若かりし頃のヴィンテージ・アコーディオンの音を現代的な演奏、楽器で再現するという試み。エチオピアの音階は演歌、民謡などと類似性高く、日本人の私たちにとても親しみやすく、牧歌的なムードでやけに心を落ち着かせる。多重録音によるアコーディオン、ローズ、シンセ、リズムボックスの美しい調和。見事。ほどよく抜けた灰汁もちょうど良い。はぁー、この音の中で蕩けてしまいそうだ。。。熱くも冷たくもないちょうどいい湯加減。危ないくらいずっと聴いていられるヤツ。
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