エレクトリック・コロンビア・ミュージックのパイオニア。ラテン音楽の新たなドアを開けたグループ、Bomba Estereo の4年振りとなる新作が到着。「Fuego」のワールド・ヒット、、云々の話は本人たちも、もういい加減にしてくれって感じかもしれませんが、知らないリスナーにこのバンドの魅力を伝えるために少しだけ触れさせて。2008年にリリースされたバンド2枚目のアルバム「Blow Up」に収録されていたFuego がじわじわと広まり大ヒットを記録。このバンドの名を世界へ広めることになる。もちろん、それはその音楽性あってのもの。コロンビア伝統音楽を根底にそれを電子化。と、簡単に言ってるけどそれまで他にはなかった感性はその後、多くのフォロワーを生むほどの影響力があったのは当時からこのシーンに注目していた人ならばお分りいただけるはず。では、話は本作へ。前作Ayo から4年ぶりのリリース。水、空気、地球、火の4章で構成される今まで以上にコンセプチュアルな本作。エレクトリックでありながら有機的。ナチュラルな、自然を感じさせる音の響きは優しく、そして静かに高揚させてくれる。ダンス・ミュージックとしての本質を捉えながら、ルーム・ミュージックとしての一面も持つという多面性は今の世の中が必要としているバランス感覚。コロンビアのフォーク・ミュージックのフレーズの効果的な引用と、その説得力はパイオニアの貫禄。派手さはないが今まで以上に意識に刻まれる内容に、このバンドの新たなステージを見る。ナイジェリアのシンガー、Yemi Alade を迎えアフロビーツにトライするあたりもすごく良い。意見は色々だろうけど。結成から15年以上が経つ今も変わらぬフレッシュ具合とアップデイト具合。Fuego 以上の派手さはないかもしれないが、それ以上の中毒性。やはりこのバンド、凄いよね。クリアヴァイナル。
Lado Aua
Lado Aire
Lado Tierra
Lado Fuego
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