ギリシャの大衆歌謡音楽、レベティカの伝説的アーティストと言われるMarkos Vamvakaris の初期音源12曲をまとめた編集盤 が信頼のレーベル、Mississippi Recprds より登場。1930年代にギリシャとトルコの住民交換でトルコ領内からギリシャへ移住させられたギリシャ人たちによって地中海の港、ハッシュデンで生まれたと言われているレベティカはギリシャの楽器、ブズーキを片手に歌われる。ギリシャ人なら誰もが知るという彼は売春宿やバー、阿片窟で愛と痛みと憧れを酔い、歌い上げていたとか。込められた思いの重さ。衰えることない、いや、寧ろ年を重ねるにつれ増幅しているのではないかというくらいの生々しい熱量に胸が締め付けられる。と思えばものすごい開放感を感じたり。一枚のアルバムにここまで感情を右に左に上に下に持っていかれるってそうないこと。苦しみに喜び、怒りそして愛。労働者たちの生活の全てがこの歌の中に詰め込まれているのだろう。これはギリシャのブルーズ。色んな意味で音楽の力を改めて思い知る。
Side A
Side B
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