シカゴのレーベル、Future Rootz からリリースされた気鋭のプロデューサー、Sound Culture とAfroqbano によるクンビア、ヴェネズエラン・トラディショナル・ソングのリミックスを収録した7インチ。このレコードを仕入れるにあたり私的ドラマがあるのでそちらを少しここで紹介させてください。2023年5月にDJ で呼んでもらった高知の四万十にあるLaki Lani On The Beach での出来事。その日の一曲目にかけたのがこの7インチのLado A、Sound Culture によるGolpe De Tambor のリミックス。あの場所、あの瞬間にバッチリとはまり、気持ちよさとお客さんをグッと掴んだあの光景は僕にとって忘れられない経験として記憶に刻まれた。正直、仕入れるかどうか悩んでいたんだけど、これは僕が紹介しなきゃいけないやつだと帰宅後、即オーダー。入荷に至りました。マイメン、コーヤンにテルちゃんにこの場をお借りしてサンクス＆リスペクト。では話を本作に。先にも触れたようにLado A はヴェネズエラの沿岸部トラディショナル・ソングのリミックス。ガイタ、パーカッションにビートを足しジワジワと上げてくる高揚感にワクワクが止まらない。心拍数が徐々に上がっていくのがわかるはず。サンプル音源では感じ取れないかもですが音の鳴りもベイスの太さもダンスフロアをロックする威力は十分。そして原曲の持つヒプノティックでスピリチュアルなムードがこの世界に引き込んで行く。DJ としてもリスナーとしても素晴らしい体験を約束してくれるはず。そしてAfroqbano によるコロンビアのクンビア・バンド、Los Corraleros de Majagua のLamento Cumbiabero をサンプリングしたLado B も負けず劣らず素晴らしい。BPM 120 までピッチを上げをファンキーなリズムをプラスしたアップリフティングな現行ダンス・ミュージックのフォーマットに見事に落とし込んだ再生産クンビアを披露。両面ともに生音感のバランスが良い。7インチでのリリースというのも凄く好き。安っぽい言い方になるけどこれがダブル・サイダー。バーに大箱、野外まで対応できるであろうグレイト・チューン。レコードバックがこの一枚を待っている。きっとね。

Lado A

• 01.Sound Culture/Golpe De Tambor

Lado B

• 01.Afroqbano/El Lamento