バスク・カントリーの英雄、Fermin Muguruza が2022年に監督/制作したアニメイション映画、Black Is Belta 2 Ainhoa のサウンドトラック。2018年に制作された映画、Black Is Beltza の続編。舞台は1980年代半ば。冷戦末期にボリビア生まれでキューバ育ちのAinhoa が、バスク・カントリーからレバノン、アフガニスタン、マルセイユを苦境しながらも旅する姿を描いている。そんな映画を彩るサウンドトラックはFermin ならではの選曲が楽しめる。自身のバンド、Kortatu の音源からThe Pogues。パンク、バスク・トラッド、ブラスバンド、キューバ・ラテン、中東のトラッド。マルセイユも登場するということでか、当地のラディカル・ロッキン・ラガ・コレクティブ、Massilia Sound System も登場。彼女のロードマップを音楽で感じ取れるというわけだ。Fermin のファンならばこのセンスに間違いなく興奮するはず。そして映画も観たくなるはず。僕がそうだから。また本作はスペインの映画賞であるGoya にもノミネイト。音楽だけでなく映画、本とその才能を遺憾なく発揮し続けるFermin、流石としか言えない。
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