カリブ海にある島、フランスの海外県であるマルチニーク生まれのサイケデリック詩人、Grantien Midonet がリリースした4枚のアルバムから選りすぐり13曲をセレクトした編集盤。10代でパリに移り住み、哲学に心理学を学び、木工手芸を子供達に教えながら音楽制作を開始、という一風どころか二風邪、三風も変わったキャリア。まさにそれが物語るような今までにない広がりを見せた彼の作る音楽は「自由」。ビギンやベレといったマルチニーク伝統の土着的なリズムを土台にサイケ、コスミック、当地に根付く信仰や思想までも注入した、他のどこにもないフレンチカリビアンフュージョンを創造。これはユニーク、実にユニークだ。雑多ながら余計なものがないピュアーなそれは意識や知識という余計なフィルターをすり抜け、真っ直ぐハートに。なにこの美しさに高貴さは。気づけば聴き入り、このグルーヴの中へ。なんだか涙腺が緩んでくるのは彼の音楽の持つ力、浄化作用なのか。心が喜んでいるのがわかる。突然変異という音楽好奇心をズバッと射抜かれた一枚はじっくりと、時間が経つのも忘れて、味わっていただきたい。
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