ペルーのギター・ヒーロ、Manzanita の編集盤がAnalog Africa から登場。本作のタイトル、Trujillo とは彼の産まれ故郷の街。スペイン人、アフリカ人、先住民が何世紀にもわたって共に生活し、音楽を奏でてきたという海岸沿いの都市。様々な文化が入り乱れる環境で育ったことが彼の独創的なギタリストとしてのセンスを育てたのだろう。本作は彼がペルーのローカル・レーベル、Virrey から1973年と1974年にリリースした2枚のLPからセレクト。この2枚、コレクター界隈ではペルー最高峰のアルバムと言われているとか。それをこうして復刻出来るのは、Analog Africa をおいて他には無いだろう。グアラーチャ、クンビアといったラテンのリズムに、クリームやジミヘンといった、当時の欧米のロックギターを導入した彼のサウンドの登場は、当時、ペルーのギタリスト界のトップに君臨していたLos Destellos のEnrique Delgado の地位を脅かした、という。それだけの衝撃を彼はペルーの大衆音楽シーンに与えたのだ。その衝撃は未だ新鮮で覚めやらずということを間違いなく本作は証明してくれる。チーチャ前夜、ペルー産ハイブリッド・ラテンは目が覚めるような輝きを未だに放っている。
Lado A
Lado B
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