キャンセル分、リストック!今や国内のみならずフランスやイギリスなどヨーロッパでも大きなプロップスを獲得している唯一無二のお囃子アフログルーヴ・バンド、アジャテの約2年ぶりとなる7インチ・シングルが登場。ライブバンドとして一定の評価を確率しているアジャテですが、音源はしっかりとクラブユース仕様で洗練されたもの。A面の『MAIDESO』は、鳴り響くジャーテ(バンブー・バラフォン)と篠笛が妖艶な趣を放ち、アジャテ節ともいえる言葉遊びと、鉦、和太鼓、そしてうねるベースラインが渾然一体となって渦を巻くようなグルーヴを作り出す。サイケデリックなギターのプログレッシヴな風味が加わると、昨今のUKサウスロンドンのジャズ・シーンや、北欧のアフロに接近したスピリチュアル・ジャズとシンクロする和製スピリチュアル・アフログルーヴ。B面の『IDUCHIHEMO』は、既にライブではおなじみ中のおなじみで、ポリリズミックなジャーテのイントロが打ち鳴らされる時点で観衆のテンションがブチ上がるビッグチューン。これをB面に持ってくるところが本当にニクい。ここでも活躍するのはスペーシーなギターリフで、そこに着目して聴いているとバッチリとトリップさせてくれるのは音源ならでは。和楽器が作り出すリズムにロックバンドのテイストと、北アフリカのデザート・ブルース、そしてマリやギニアのマンデポップがブレンドされた強烈なダンス・ナンバー。「踊ることは抵抗なのだ」と高らかに宣言するかのような、"平和に生きる権利"にも通じるピースフルな歌詞もぜひ味わって欲しいところ。そして、曲の内容を見事に美しく描写したアートワークは、アジャテの盟友でもある関西圏屈指のアフロビート・バンド、STEPAK-TAKRAW(=セパタクロウ)のベーシスト、マグナム氏によるもの。飾ってるだけでも嬉しくなってくるので、ぜひ手元に置いて欲しいです。SHOCHANG (HIGHLIFE HEAVEN)
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