LP!!ブレることなくマイペイスにコンスタントにハイレベルでコンセプチュアルな独自の切り口でワールド・ミュージックの復刻を手がけ続けるレーベル、Analog Africa。リスペクトしかないこのレーベルがまたやってくれた。今回の舞台は80年代のメキシコ。盛況を博していたサウンドシステム=ソニデロのパーティ。そこで人気のトロピカル音楽の一般層の需要に応えるべく闇の音楽ディーラーが関わった怪しさと危険極まりない仕事、海賊盤レコード「ピラータ」という物があるらしい。そのレコードは低所得な音楽ファンが買うことができる低価格で販売され、レコード針をどこに置いてもかかるのはキラーチューン笑 どれも誰もが知るソニデロのヒット曲ばかりという奇跡のような内容。そんな「ピラータ」からセレクトしたのが本作。エクアドル、ペルー、コロンビア。各地でヒットしていた曲を集めた言わばトロピカル音楽の虎の巻、ベストヒットソニデロ。という事はですよ。このCD もどこからかけてもやばいってことなんですよ笑 ガハハ!80年代のソニデロのヒット曲は今も油ノリノリでギラギラに輝いてるということをバッチリ証明。貴重な写真も掲載したブックレットを眺めながら当時のソニデロへ想いを馳せる。妄想は大膨張。レコード店を経営するものとしてバンド、ミュージシャンに直接的に利益をもたらすことのないブートレグには賛同できませんが、現地の音楽文化の一つの歴史に触れられる貴重な資料としても評価すべきではないでしょうか。「ピラータ」が制作されたお陰、という言い方が適切かはわからないけれど、この地にトロピカル音楽の文化が定着し華開いたという産物もあったという。メキシコシティの無形文化遺産を形にしたグレイトワークスにはやはり乾杯しかない。
Lado A
Lado B
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