90年代ブラジルで起きた音楽的化学反応、マンギービートの旗手、チコ・サイエンス&ナソォーン・ズンビ。世界の音楽ファンが悲しんだ彼の死、直後の1998年にリリースされた3作目。ライブ音源やリミックス、チコ・サイエンス以外のヴォーカリストを迎えた追悼盤的内容。リミキサーにはマヌ・チャオの「ラヂオリナ」でプロデュースを努めたマリオ・カルダートやアート・リンゼイにデヴィッド・バーン、マッド・プロフェッサーと言った、錚々たる面々が名を連ねている。ライナー・ノーツに載る写真からは、彼の死を惜しむメンバーの気持ちが伝わり、こちらまで今、改めてそれを見ても悲しくなってしまう。パンクやロックにヒップホップ、そしてダブなどをブラジル北東部レシーフェ周辺の伝統音楽、バイオーンやフォホーと交配させたオリジナル・サウンド、マンギー・ビートを背負い新たな音楽的可能性に挑戦した彼らの功績は、今また再確認される時ではないだろうか?ナソォーン・ズンビは今でも活動中。だが、この勢い、熱さはこの時代の作品でしか感じ取れない!!
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